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既婚者の性同一性障害の治療について:岡大での診察の事

こんばんわ~、のんびりのん子です!

実は今回のテーマを書いていて少し躊躇していたのです。

と言うのも、あまりにも赤裸々な私のたどった道。

それでも、私と同じように悩み苦しんでいる方達の決断に少しでも役に立てればと思い、筆を執る事にしました。

私が岡山大学付属病院に通院したのですが、診察の順序としては非常に珍しいケースでした。

本来は、精神科・神経科の診察をまず受けてその後、泌尿器科、産婦人科というのが標準的なGIDの治療過程だそうです。

ところが、私の場合、勤務先の産婦人科の女医さんが、日本性医学学会の会員であった事もあり、同じ学会の知り合いである、岡山大学病院の泌尿器科の永井教授に電話を入れてくださり、「すぐに診察に来てください」と女医さんに紹介状を書いていただき、2日後には妻と一緒に診察に行きます。

今なら考えられない話です。

診察台に乗り、いきなり先生にお尻の穴に指を突っ込まれます。

「前立腺は既に無い状態ですね!」と。

その後、睾丸の大きさ(容量)を調べるために、バスタの量を測るような穴の開いた板に睾丸を入れて大きさを測ります。

抗男性ホルモンと女性ホルモンの服用のため、既に睾丸も3分の1くらいの大きさになっているとの事です。

すぐさま血液検査を行います。

ちなみに、その時の検査値は、

PRL(プロラクチン) 36.67ng/ml
テストステロン   <0.1ng/ml
エストラジオール  270pg/ml
Fテストステロン  <0.6ng/ml

女性ホルモンを服用し出してたった4ヶ月で既に去勢状態だそうでした。

その後、産婦人科へ行き、中塚先生の診察を受けます。

中塚先生と言えば、今や性同一性障害においての研究で第一人者の方。

中塚先生との出会いが今の私を救って頂いたと心から感謝しています。

その後、本来ならばGIDの治療の順序としては一番最初に診察を受ける精神科・神経科であるにも係わらずこの診療科が一番最後になってしまいました。

診察を受けた医師は、当時、精神科・神経科の絶対的な権力を持っていた黒田教授。

そりゃあ、黒田教授にすれば気分が悪いでしょう!

本来ならば、自分が一番初めに診察をしないといけないのに、一番最後。

先生にすれば、侮辱されたような気分にで私に対する言葉遣いもすごく無愛想です。

そして言った言葉が・・・

「GIDの認定は、私が決定権を持っている」

「私が、駄目と言えば認定されないのだから!」と!

突然のこの言葉に、私は言葉が出ません。

こんな独裁者のような先生に診察なんて受けたくもありません。

診察が終わった後で次回の診察予約を看護婦さんと相談するのですが、「私、黒田教授とは気が合いません。別の先生の診察に変更していただけますか?」

そうお願いすると、「それじゃあ、佐藤先生の診察時間にしましょうね!」と担当医師を変更して頂けました。

この佐藤先生も性同一性障害の治療に関しては知る人ぞ知る第一人者。

午後3時の予約なのに私の順番が来たのが夜の8時なんて毎度の事。

一人の患者様に対して1時間くらいカウンセリングをしたりとすごく丁寧な先生。

大阪から岡山までの通院は、本当に辛いです。

新大阪から新幹線に乗り、岡山まで行きそこからバスで15分ほど。

当然、精神科・神経科の佐藤先生の診察日と産婦人科の中塚先生の診察日が異なっています。

でも、大阪から来ていて何度も診察に来るのが大変だと、お互いの先生が連絡を取り合い、診察日でなくても、研究室や病棟勤務から外来に下りて来て下さったのです。

毎回、1度の通院で精神科・神経科の診察と産婦人科の診察を受けることが出来ました。

今だと、こんな便宜なんてあまりにも受診患者様が多くて対応できないでしょね!

なんて、私ってラッキーなんだと感謝しております。


初診から1年を経過した6月の診察での事。

佐藤先生が、「改名をするには、診断書が必要でしょう!」と言って下さり、「性同一性障害で現在通院中である」との診断書を書いて下さります。

本来ならば、自分が性同一性障害という精神障害を持っていることに悲しみを感じなくてはならないのに・・・

でも、心の中は、これで長年の思いであった女性に1歩近づいたと大喜びです。

すぐさま、裁判所に改名の申請を行います。

申請をして2週間ほどで審判があり、即日許可がおります。

改名は、届け出の期間の定めがなく、何十年後でも、都合の良い時に申請すればいいとの事。

確かに子供が居られて、結婚される時に双方の戸籍謄本を取った時に、父親の名前が女性名になっていたりすると先方のご両親が不思議に思う事があります。

各言う私も、娘が結婚する時に、先方のご両親から、「お父様の名前が変わっていますが何かあったのですか?」と尋ねてきます。

ましてや、その名前が「女性名」

不思議に思って当然です。

あの時は、口からでまかせで、「子供の頃から、この名前で呼ばれていたので裁判所で変更してもらったのです」と何とか言い訳をした次第でした。

もうほんと、冷や汗もの

この時、私の戸籍が女性に変更されていれば、どういう言い訳をすればいいのか・・・・


診断書を頂いたものの、しばらくは改名について悩んでいました。

半年ほど悩んだ末、改めて、これからの人生、女性として生きて行く決心をします。

「もう隠し事はしない!」と

改名も済まし、二人の子供達にカミングアウトをします。

この時、娘が23歳、息子が21歳

娘は、視能訓練士、息子は介護福祉士の専門学校に通っていました。

1年間の学費は、二人で400万円

娘は4年間、息子は3年間通わないといけません。

二人が卒業するまでに必要な学費はなんと、1400万円

サラリーマンがこれだけの学費を払うなんて大変な事

二人の子供達に私の事を打ち明けます。



娘は、涙を流して黙って私の話を聴いています。

息子も、「僕かって、医療系の学校に通っているねん!、障害者の事やそんな障害の事、きちんと理解しているつもりや」

二人は30分ほど無口で涙を流したままでした。

翌年の私の誕生日に、娘からプレゼントを頂きました。

包みを開けると、手紙と可愛いペンダントが入っていました。

「お父さん、いつもありがとう、いつまでも元気でいてね!」

「お父さんに似合うかな?と思ってペンダントを買いました、気に入ったら付けて頂戴ね!」と

それを見た妻、「あの子、何考えてんのん!」とあきれ返っています。

女性ホルモンを始めて1年半、改名も済まし、勤務先に診断書を見せて、女性職員として働きたい事を申し出ます。

即日承諾され、翌日から女性職員の服装である、白のブラウスとスカートにベストを支給されます。

職場では、女性事務員さんや看護師さんから「良かったね!」とお祝いの言葉を頂いたり

でも、男性職員にとっては、納得がいかないような雰囲気

今まで男性として接していた人がいきなり女性に???

どう接すれば良いのかと迷うのは当たり前のことです。

この頃からお化粧や女性用の服装を着るのが当たり前のようになってきます。

しかし、私が住んでいるところは、新興住宅地

女性の恰好で近所をうろつくなんてもってのほかです。

ここへは、昭和63年に家を建てました。

妻は、栄養士で私と同じく調理師の免許を持っています。

とても料理が好きなので、自宅で飲食業をしたいとの事。

それで、1階の一部分をお店にします。

お店には、近所の奥さんや家族連れで沢山のお客さんが来られます。

そんな環境の中で私の女装姿をさらすなんて自爆もの。

仕事に行くにも、お化粧をして女性物の服を着るのですが、お店の中をくぐり抜け、裏になる倉庫のバイクにまたがり、ヘルメットを被って、こそっと、シャッターを開けて駅まで行きます。

駅のバイク置き場でヘルメットを脱いで、女性の恰好で電車に乗ります。

帰りも、お店が終わってお客様が居られない時間を見計らって、裏の倉庫のシャッターを開けて、お店を抜けて家に入ります。

そう言った生活が続く毎日ですが、女性ホルモンも2年ほど経過すると、こんな歳を行った「おっちゃん」でも明らかに容姿が女性らしく変化してきます。

5年前tanigutib.jpg
並べて見ると、確かに少し優しい感じになっています。(緊張のあまりにちょっと引きつっていますけど・・・)

家では男物の服装をしているのですが、やはり顔つきやしぐさが男らしくない。

お客さんから色んな事を店をしている妻に言ってきます。

「うちの旦那が言ってたんやけど、ご主人にそっくりの女の人がパチンコをしていた!」とか

「ママの旦那、最近、女の人見たいになって来たね」

初めは、ちょっと冷やかしのような感じで言っていたのが、終いには

「女の人が帰って来たわ!」という始末

そして何よりも妻がショックを受けたのが、あるお婆さんのお客さんが

「ママの娘さんが帰って来ましたよ!」と。

このお婆さん、悪気があって言ったのではなく、本当に私が妻の娘と思っているようなんです。

妻にとっては最大の侮辱です。

二人で買い物に行っても、私は妻の後を付いていきます。

スーパーでは、お店の方が私に向かって、「奥さん、今日はいいのが沢山入ってますよ~」と

妻に丸聞こえです。

そんな毎日が続くと、妻もノイローゼになってしまいます。

私と一緒に買い物に行く事も無くなり、休みの日にも私に対して、「家から1歩も出ないようにして!」と

それからというもの、仕事に行く以外は家に閉じこもったまま。

とうとう、妻は私の実家に行き、私の両親に、「離婚をしたい」と申しでます。

妻は、私の両親とはとても仲がよく、両親も妻を絶対的な信頼を抱いています。

なんとかその時は治まったのですが、それから数日後の日曜日

母が家にやってきました。

母は、頭を畳にこすりつけて妻に謝ります。

「この子がこうなったのも私の責任やねん、本当に御免ね!」

80近い母が妻に詫びても、妻には全く聞き入れられません。

そりゃあ当然の事です。

これ以上夫婦として共同生活を続けていく事ができません。

毎日が針の地獄

それでも、妻は、私の女性物の下着や服を文句を言わずに洗濯をして下さります。

その姿を見ていると、目から涙がこぼれています。

初めは、「あんたの病気は、私が治してあげる!」と言っていたものの、私は妻の希望に反してエスカレートするばかり。

ある時、妻は私にポツリと言いました。

「女性ホルモンって本当に怖いねぇ~」

私もこれ以上、この家に住んでいると妻が発狂してしまうと思い、勤務先の病院にある看護婦寮に住む事になったのです。

続きは、「既婚者の性同一性障害の治療について:破局編」で


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コメント

Re: ありがとうございます。:☆あまとも☆ さんへ

こんばんわ~、こんな夜中にコメント書いていま~す!

> いやいや、嫁に行ったのは長女だけ。
> 二女はもう成人していますが、三女はまだ今年で19歳。
> でももう大人として、社会人として巣立っています。
> 離婚したときに、長女はあたしについてきてくれました。
> 下の二人は別れた妻側に。
> だから長女を嫁に出した時には、本当に親としてほっとしました。
> (二女、三女の時には呼ばれるかは判りませんが。。。)
長女さんが一緒に住んでくれていたなんて素晴らしいですね!
でも結婚して家を出てしまうなんて、嬉しさ半分、悲しさ半分ですごく複雑な気持ちになりますね。
私も息子が結婚する時は、できれば一般出席者として参加したいのですが・・・
やっぱり無理だろうね?

> あたしの性別変更は三女が成人した時です。
> 三女も応援してくれています(^^)v
3人の娘さんからご理解を頂けて羨ましい限りです。
人それぞれ、その人の生活環境を踏まえて一つ一つ目標に沿って自分を変えて行っているのですね!
きっと、あまともさん、素敵なお母さんに慣れると思いますよ。

> のん子さんのブログは本音だから大好きです。
> 楽しかった事、悲しかった事、苦しかった事。。。。
> すべてが本音で伝わってきます。
>
> マイペースでこれからも頑張ってくださいね。
> 応援しています。
こちらこそ、こんな内容の無いブログでも読んで頂き、そして共感していただいているなんて!
若い方のブログは実も花もありますが、私らのような人生の半分以上を費やしてしまった者にとっては後は、枯れるのを待つばかり。
でも・・・かつては、花も実も咲かせた証として何か残して行きたい!
そう願いながら、もう少し頑張ってみようと思っています。

あまともさんの二人の娘さんの旅立ち、母親として楽しみですね!
あまともさんの女性としての幸せを願っていますから・・・
(へんな文章でいつもすみません!)

ありがとうございます。

>私、あまともさんって、全くの独身だと思っていました。

あはは。。。(^_^;)
あまりにもお馬鹿ですからね。
確かに今は独身ですが、以前は既婚者でした。
(だから娘がいるんですけど。。。。)

>3人の娘さん、無事にお嫁に行かれたんですね。

いやいや、嫁に行ったのは長女だけ。
二女はもう成人していますが、三女はまだ今年で19歳。
でももう大人として、社会人として巣立っています。
離婚したときに、長女はあたしについてきてくれました。
下の二人は別れた妻側に。
だから長女を嫁に出した時には、本当に親としてほっとしました。
(二女、三女の時には呼ばれるかは判りませんが。。。)

あたしの性別変更は三女が成人した時です。
三女も応援してくれています(^^)v


>これからも綺麗ごとばかりじゃなく本音でブログを続けていきたいと思っています。

のん子さんのブログは本音だから大好きです。
楽しかった事、悲しかった事、苦しかった事。。。。
すべてが本音で伝わってきます。

マイペースでこれからも頑張ってくださいね。
応援しています。

Re: 心情よく判ります。: ☆あまとも ☆さんへ

こんばんわ~、いつもコメントありがとうございます。
コメントを頂くと、俄然元気が出ます!
いつも読みにくいブログで申し訳ありません。
小学校の時の通知簿、国語が3でしたので仕方がないかな?なんて居直ったり!
その代わり、理科と図工と家庭科は5でした・・・・って何を自慢しているやら。

> 今回の日記はのん子さんの今までの生きざまを書かれていて、自分の事のように読ませて戴いております。
> 私も妻子(娘が3人)いた身。
> のん子さんとは多少状況は違いますが、のん子さんの心情は大変に良く判ります。
> 同じような思いをされて、こうして一人の女性として頑張っていらっしゃる方がいると思うと、私にとって大きな励みになっています。
既婚者の方のGID治療ってとてつもなくリスクを伴いますよね!
家族、とりわけ妻の理解がないと前に進む事ができません。
次回のブログで書こうと思っているのですが、家族の反対があっても絶対に家族を恨んではいけないと心に誓っています。
本人以上に家族の皆さんの方が苦しんでいるはず。
それと、自分の居場所は自分で作らないといけません、決して天から降って繰る訳じゃあないし・・・
そのためには、血のにじむような苦労と努力をしないといけないと。
私、あまともさんって、全くの独身だと思っていました。
だってすごく若く見えるし、精力的だもん!
見習わなくちゃ~といつも関心しています。

> 私の場合は、離婚してこども達が巣立つまではホルモンは我慢しましたけど、その他の状況や心情は重なるところが結構あります。
3人の娘さん、無事にお嫁に行かれたんですね、おめでとうございます。
私は28才の息子がまだ独身で妻と一緒に住んでいます。
男の子だから後のことは何とかするだろうと安心しているのですけど・・・

> 続きを楽しみにしていますと言うと不謹慎に感じられるかもしれませんが、こういう辛い思いを共有させて戴けたらなという思いでおります。
> あたしが通ってきた道を、そしてこれから通っていく道を歩いていらっしゃるのん子さん、
> これからもよろしくお願い致します。
皆さん、同じ道のりをたどって行くんですね!
自分の歩んだ道のりに共感を持ってもらえると、なんか嬉しくなってきます。
できるだけ泣き言を書かないように心がけているつもりですがたまに愚痴も書いたりしてしまっています。
これからも綺麗ごとばかりじゃなく本音でブログを続けていきたいと思っています。
どちらにしろ、皆さんに夢と希望が湧くようなブログでありたいと願っています。
あまともさんもあと一歩で本当の自分を取り戻せる環境ですね。
もうちょっとの辛抱、お互いに頑張りましょうね!

心情よく判ります。

のんびりのん子様

いつもblogを拝読させて戴いています。
今回の日記はのん子さんの今までの生きざまを書かれていて、自分の事のように読ませて戴いております。
私も妻子(娘が3人)いた身。
のん子さんとは多少状況は違いますが、のん子さんの心情は大変に良く判ります。
同じような思いをされて、こうして一人の女性として頑張っていらっしゃる方がいると思うと、私にとって大きな励みになっています。

私の場合は、離婚してこども達が巣立つまではホルモンは我慢しましたけど、その他の状況や心情は重なるところが結構あります。
続きを楽しみにしていますと言うと不謹慎に感じられるかもしれませんが、こういう辛い思いを共有させて戴けたらなという思いでおります。

あたしが通ってきた道を、そしてこれから通っていく道を歩いていらっしゃるのん子さん、
これからもよろしくお願い致します。
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のんびりのん子

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やっと、女になれました。
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